明治時代脱獄王と呼ばれた囚人。 14歳で賭場の揉め事で殺された叔父のあだ討ちのため無期懲役に処され、 三重、秋田、樺戸の監獄や集治監で脱獄を繰り返すこと6回。 途中秋田監獄からの脱獄時に五寸釘を踏みぬいて警官から逃げ続けたことから、 五寸釘の寅吉のあだ名が生まれた。 明治34年網走監獄収監以後は模範囚となり、 大正13年9月3日、71歳の老齢をによる執行停止で釈放された。 釈放後は自身の半生を語る興行で全国を行脚し人気を博した。