昭和十五年は神武天皇御即位から数えて丁度二千六百年の記念すべき年である。 よって之を記念して、我国にて万国博覧会を開催し、 内外産業文化の成果を蒐集展示する事で、此の記念すべき年を盛大に祝うと共に、 東西文化の融合、世界産業の発達、国際平和の増進に貢献することを目的とする。 名称 紀元二千六百年記念日本万国博覧会 開催地 東京・横浜 開催期間 昭和十五年三月十五日より八月三十一日迄 経費総額 四千四百五十万円 入場券 一對金十円 (大人一回入場券六枚綴り二冊) 万博会場予定地(東京府東京市) 東京湾上の埋立地が主会場となる予定である。 万博会場完成予想図 肇国記念館 東京会場主標として建設され、 紀元二千六百年奉祝の国民的記念物として後世に伝える永久建築物である。 古代日本建築の様式を採り、延べ三千百二十坪余、高さ百二十八尺(丸ビルより三十尺高い)。 朝日新聞社配布の万博絵葉書の袋