履物


大正期にはまだまだ和服が主流であったため、履物も靴ではなく下駄や草履などが多く用いられた。
また、地方に行くほど晴れの日と普段の日の違いが大きく、履物も種類を分けて用いられたりした。


藁草履
藁と布で作られた草履方の履物で、わらじと草履の中間。
農村などでは主に自家で作られ、普段の履物として用いられた。

草履
底が平らで鼻緒のすげてある履物。
藁又は井草等を用いた面に革やコルクなどを用いた底をつけたもの。
底の枚数が厚いほど高級。

下駄
木をくりぬいて歯を作り付けにした履物。

足駄(高下駄)
下駄の一種で高目の歯を差し込み式にしてあるもの。
足駄は歯が厚く、日和下駄は歯が薄い。
雨雪の日や、雨上がりなどに用いる。


上段:男物、下段:女物
女物には藁で編んだ面をつけたものもある。
雨雪の日には爪革を付け、北海道の冬使用のものは爪革に毛皮が着いている。


雪下駄
北海道では氷雪の上を歩きやすいように、歯の底面にスパイクが付けられている。



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