忠犬 ハチ公





大正12年11月に生まれた牡の秋田犬。
翌年1月14日から東京帝国大学農学部教授だった上野英三郎博士によって飼われることとなる。

上野博士に大変懐いたハチは上野駅まで博士を送り迎えしていたが、
翌14年5月21日に上野博士は急逝し帰らぬ人となった。

其の後もハチは渋谷駅に帰らぬ博士を迎えに行き、
浅草へ引っ越した後も遥々渋谷駅へと通っていた。

其の後代々木の小林家に預けられ、
雨の日も、風の日も、じっと博士を待ち続けた。

昭和10年3月8日、フィラリアによって病死。
享年13歳。





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