超弩級戦艦『扶桑』 
▲威風堂々たる『扶桑』の図

『扶桑』嬢は、『金剛』の建造により英国から導入した技術により建造された、我国初の超弩級戦艦第一型式の一番艦である。
彼女は、呉工廠で生まれで妹は、『山城』、当時、排水量、艦型、兵装とも世界最大最強を誇り、第一時世界大戦にも参加した。
亦、主砲塔を艦の中心線上に配置した画期的な設計であったが、
一斉射撃を行うと爆風に包まれて艦橋の式装置などに重大な影響を及ぼすという欠点があった。

大正十四年に前檣を三脚檣から檣楼式に変更され、装甲版の強化、射撃方位盤の増備、対空兵装の強化が行われた。
戦艦『扶桑』要目（新造時） 　
項目情報よしなし
起工明治四十五年三月十一日
進水大正三年三月二十八日
竣工大正四年十一月四日
基準排水量29330t
全長205.13m
全幅28.65m
最大速力22.5kt
航続力8000浬（14kt）
機関ブラウン・カーチス式2基4軸
主要兵装36cm砲×12門
15cm砲×16門
8cm高角砲×12門
53cm魚雷発射管×6門当時としては標準装備



戦艦『扶桑』大正歴代艦長
氏名海兵・期海大･期發令時階級最終階級期間 特記無きは發令日
佐藤　皐蔵184大佐中將大正4年11月8日 〜 大正4年12月12日
向井　彌一15−大佐中將大正4年12月13日 〜 大正5年7月7日
山岡　豐一17−大佐中將大正5年7月8日 〜 大正6年11月30日
竹内　重利20−大佐中將大正6年12月1日 〜 大正7年11月30日
島内　桓太20−大佐少將大正8年4月1日 〜 大正8年11月30日
大谷　幸四郎23−大佐中將大正8年11月20日 〜 大正9年11月19日
大石　正吉247大佐少將大正9年11月20日 〜 大正10年11月30日
漢那　憲和279大佐少將大正10年12月1日 〜 大正11年11月30日
加々良　乙彦27−大佐少將大正11年12月1日 〜 大正12年11月30日
白石　信成289大佐少將大正12年12月1日 〜 大正13年7月17日
米内　光政2912大佐大將大正13年7月18日 〜 大正13年11月9日
高橋　三吉2910大佐大將大正13年11月10日 〜 大正14年11月30日
濱野　英次郎3012大佐中將大正14年12月1日 〜 大正15年10月30日
杉浦　正雄30−大佐中將大正15年11月1日 〜 昭和2年8月19日

戦艦『扶桑』歴代艦長の資料は吉岡伊豫守爛柯様よりご提供いただきました。


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