インバネスコート(とんび)



インバネスコート(和名とんび、二重外套)

大英帝国のインバネス地方発祥の外套で、
元々はコートに短いケープが付いた物でしたが、
次第にケープが長くなり、マントのようになりました。
ケープの内側に袖はなく、和服の上からも着用できることから、
明治末期より昭和初期まで広く日本で愛用されました。

海軍の軍服にも二重外套として採用されています。

上の広告の物は、
流行型詰襟インバネス
霜降メルトン 14円50銭
霜降綾    17円80銭
頭巾なし
無地甲斐絹総裏付丈鯨尺三尺より三尺二寸迄
此度特に御好みあらば、一々見積書送呈申上候


戦後は殆ど見かけることはありません。
少々値段が高いですが、是非とも手に入れたい一品です。

程度や大きさによっては5000円弱程度から云万円まであります。


三越呉服店の広告     私物の二重外套        製品タグ               マント部分の構造 襟に毛皮をあしらったタイプ とんび着用例

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