女性流行着物



大正9年夏の流行

白木屋呉服店特製


左から
縦絽金紗友禅、横絽紋縮緬江戸褄模様、絵羽友禅中振袖、横絽染丸帯
下左から
綴錦一重帯、縞お召、縦絽縮緬友禅

縦絽金紗友禅
絽目3筋、白地に地落ち撫子の花詰め、トキの雲繝に若草色新橋色あしらいトキの萩
24、5最以下の長襦袢用。1反53円80銭、1尺2円13銭。

横絽紋縮緬江戸褄模様
八掛付五つ紋、身丈4尺1寸、袖丈1尺8寸、模様高1尺6寸5分。
茄子紺地で雲繝と百合の花の錐彫り小紋に銀糸色糸の刺繍、
緑濃淡白の配色ぼかし応用で百合の花を染める。
20〜27、8歳くらい向きの訪問着用。128円。

絵羽友禅中振袖
紺地に新浅黄色の撫子を白であしらって附け下げ小紋風に、
白、トキ、藤、紫、緑、納戸等濃淡の配色で花、紅葉、撫子をあしらう。
17、8際以下向き。89円。

横絽染丸帯
白地に淡藤ぼかしで写生風の雲を一面に表し、
白地に新橋白ぼかし応用と紅時に黒ぼかし応用の芭蕉を染め出し、
藤紫のカタツムリ、銀糸刺繍の雨をあしらったもの。
17、8〜20歳くらい向き。79円。

綴錦一重帯
新浅黄色地に銀糸の七五三横縞。
17、8〜24、5歳向き。120円。

縞お召
3丈1尺物、黒紺地に薄い素鼠で乱立縞をあらわす。
17、8〜21、2歳くらい向き。1反39円80銭。

縦絽縮緬友禅
絽目は大名、新浅黄地に地ぼかしの雲取入納戸、トキ、若草色をあしらって白がちの草花模様。
20歳前後の長襦袢用や14、5歳以下の着物向き。1反54円80銭、1尺2円17銭。





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