近江鉄道彦根駅(近江鉄道ミュージアム)


近江鉄道彦根駅には近江鉄道ミュージアムが併設されており、
電気機関車や、貨車、電車などが展示されている。
また、資料室内には駅備品等も展示されている。

現用車両を中心に、展示車両にも西武鉄道由来のものも多い。

見学に当たっては開館日が限定されているため、注意が必要。


跨線橋からの眺め
左からロコ1101型 、ED14形(ED143)、ED31形(ED314)

ロコ1101型
阪和電気鉄道で使用された昭和5年東洋電機・日本車両製30t凸型電気機関車。


ED14形
国鉄が東海道線の電化着手に際し、大正15年米国ゼネラルエレクトリック社製の60t箱型デッキ付電気機関車で、当初は1060形と呼ばれた。
東海道から中央、飯田、仙山線と貨物牽引に従事していたが、昭和37年から順次近江鉄道へ移籍した。
4両夫々に改修による差があるが、143、144には原型の田の字窓が残されている。

    



ED31形(ED314)
伊那電気鉄道でデキ1〜5として使用された大正12年芝浦電気製40t凸型電気機関車。
国産電気機関車の初期型にあたる古典機である。






近江鉄道の社紋入り鬼瓦


近江鉄道は明治26年に創立、明治31年に彦根−愛知川間で開業し、以後路線を拡張。
電化を機に宇治川電気の経営となり、戦時中には八日市鉄道と合併するも、創立以来社名変更を行わなかった稀有な鉄道会社である。

近江鉄道年表(大正年間)
月日出来事内容
大正3年3月8日高宮−多賀間開業
大正3年 月 日伊吹山スキー場開設関西発のスキー場を伊吹山に開設
大正4年6月16日近江鉄道創立20周年記念式典挙行本社において記念式典を挙行
大正9年2月5日新社長就任阿部市三郎社長死去に伴い、小林吟右衛門新社長就任
大正10年10月27日臨時株主総会資本金150万円に増資の件可決
大正11年10月26日電化決定定時株主総会により電車運転を可決
大正14年3月12日彦根−多賀間電化完成電化距離6.6km
大正15年4月27日自動車事業開始決定定時株主総会において自動車事業兼営のための定款改正可決
大正15年5月 日新社長就任小林吟右衛門社長辞任に伴い、広野織蔵新社長就任
大正15年10月28日宇治川電気の経営となる社長は宇治川電気社長林安繁が兼務。社名変更はなし。
大正15年11月17日彦根−米原間免許申請




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