函館市電排3号、4号(ササラ電車 )
元東京市電ヨヘロ形電車



函館市電排3号、4号は、函館水電(函館市電)が昭和9年に大火事によって焼失した車両の補充のため、
東京市電気局(東京市電)東京市電ヨヘロ形電車を購入した路面電車用の車両である。
当初は旅客用として使用されていたが、昭和12年にブルーム式除雪車(ササラ電車)として改造され現在に至る。

冬場は積雪の多い日の夜間から早朝にかけて軌道上で活躍する姿が、それ以外の季節には駒場車庫内にその姿を見ることができる。

東京市電ヨヘロ形電車
明治30年代に製造された四輪単車で、大正6年から10年に車体更新を受けた。
ヨは四輪単車、ヘはベスチビュール(運転室正面に窓付き)、ロは大正6年更新型を表す。
関東大震災による被災を免れた車両の整理が行われた際に同型車を統合し新1型に改番された。

2671年に都営交通100周年の記念事業として江戸東京博物館に里帰り展示される予定。



十字街電停の分岐を除雪中の排3号車


駒場車庫内で出動を待つ排4号と排3号


排3号(側面から)


ヨヘロのヨの四輪単車の台車


東京市電時代のヨヘロ形(8号車)





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