新むつ楼(現新むつ旅館)




明治31年に八戸の小中野新地に開業した遊郭。
建物は明治32年に完成したもので、昭和33年から旅館として営業しており、
実際に貸し座敷として使われていた部屋に宿泊することが出来る。
また、宿泊者は当時の大福帳や遊客名簿などの貴重な資料を見ることが出来る。




大正12年の遊客名簿
この頁には土地柄漁夫などが多く見られるが、
北海道や秋田など遠方の客(出張等か?)や商人、官吏等々住所も職業も様々な客が訪れている。
年齢は概ね20代から40代くらいが多いようで、夕方以降に泊まりの客が多いが、朝登って夕に帰る客もある。


驚くべきことに、午後二時から午前八時で娼妓3名を揚げて21円95銭という記載もある。





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