信州放浪記
皇紀2665年8月16〜20日

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信州の空は若い頃の思い出の如く青く澄んでいた・・・



約1年ぶりの旅日記である。
今回は忘れがちであるが一応我が店の画家と云う立場にあったりする櫻井とそちら経由で知り合った兄イと共に信州後を彷徨って来た。
兄イに関してはかってに名前を出すのもまずいので、杯を買わしたこともあるので兄イと記しておく。


1日目  信州半可仁義

まあ特に特筆する事はないがとりあえず家さにはいってのんびりする。
それにしても過ごしやすい、室内や日向は暑いとはいえ、日陰にいれば風だけで涼しく感じる。

昼飯に頂戴したおやきはたいそう美味でした。
市販のものとは異なるところが良いですね。

夕飯時あたりに兄イとうっかり自己紹介していないことに気がついたので仁義を済ます。

「手前生国と発しやす関東にござんす。
 関東関東と申しましても些か拾うござんす。
 関東は武州多摩は五日市にござんす。
 渡世縁もちまして・・・・・・にご厄介になる身にござんす。
 性は山本名を留吉、 通称翁の留吉と発しやす若輩者にござんす。
 以後見苦しき面体お見知りおかれまして、恐惶万端引き立って宜しゅうおたの申しやす。」

何だかんだで其れより先に杯交わしていたような気もするが其のあたりは気にしない。


2日目  盆雨突撃松本城

松本方面を攻める。
初めに城山公園に向かい、摂政官殿下(先帝陛下)御成婚記念碑を拝しつつ、
展望台より松本市内並びに間近く迫る信州の山波を眺める。



値千金、絶景かな絶景かな。
 はてうららかな眺めじゃのう。

其の後喫茶店で一服した後松本城へ向かう。が、大雨。
其のせいで場内が酷く蒸して少し人良いした。
皆で展示された火縄銃を眺めつつはしゃぐ。

やっぱ火縄だよな、とか
小銃は中折れが一番!、とか
脇差鉄砲欲しいなあ、とか

其の他にも色々な展示や松本城現役当時に思いをはせつつはしゃぐ。



入場券がセットなので博物館も見物したが、相変わらずはしゃいでした。
どちらかといえば地味な博物館及び城見学で此処まではしゃぐ人間も珍しい。

其の後旧制高等学校の校舎と記念官を見学し帰途に付く。

3日目  迷走転進上田城

此の日は朝から道に迷う。
迷った上に時間がかかりそうなので上田方面への転進が可決される。

迷走中の景色

せっかくなので上田城を訪れてみる。
何故眞田神社は眞田は旧字なのに神社は新字なのかは謎である。

           

此処にはどういうわけかやたらに銅像があったので片っ端から撮影。

帰途生島足島神社によって御籤を引く。
一人だけ大吉だったのが良いのやらそうでないのやら。

ちなみに社碑は東郷元帥の筆によるものだった。



4日目  信州独立砲兵隊

日中上田にて土産と対空砲を中心とした火器類。所謂花火を購入。


其の後一度家さにかえってから別所温泉へと向かう。
温泉は良い。
心と体の垢を落として心身ともに清めるにはもってこいだ。
北向観音や別所温泉駅を見学して帰る。

六角堂     愛染カツラ 花も嵐も〜踏み超えて〜

参道で子供がじゃれている。何だかポスターっぽくて気にいった一枚。

別所線     いい味ですね。


夕食後上田で購入しておいた花火を開始する。
打ち上げ花火の準備をしつつ
対空砲準備!、撃ち方初め!とか云って気分を盛り上げる。
気分は砲兵隊(高射砲配備の対空部隊)である。

 基本的に我等(儂と櫻井)は極めてノリが良いのだ。

然し2、3の対空砲火と(打ち上げ花火)噴出花火を楽しんで気が付いた。
対空砲火がたりない・・・

こんな中途半端で終われるか!
之は補給するしかない!
隊長殿弾薬の補給を申請したくあります。

と云うわけで夜間自動車を駆って弾薬補給。
大艦巨砲主義万歳!!
砲火こそ我が力!!
等と気炎を上げる。



帰還後再び対空砲撃を開始する。
散々対空砲火を上げて弾薬が尽きたので手持ちで遊ぶ。

最後の締めは線香花火。
線香花火をやるとしみじみした気分になる。
なんとなく意味深なような言葉が口をついて出てくる。


5日目  若干不本意

余気が進まないが東京に帰らねばならない。
別所線に乗って上田駅へと向かい、高速バスにて東京へ。



東京は暑い。



櫻井運転ご苦労。


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