笠原工業常田館製糸場


笠原工業常田館製糸場は、上田市に現存する製糸場関連施設(現在も同社の事務所や倉庫として使用)で、
かつて養蚕、製糸で栄えた同地域の歴史を象徴する建造物郡である。



左:選繭場(大正15年) 右:五階建て鉄筋コンクリート造り繭倉庫


五階建て鉄筋コンクリート造り繭倉庫
大正15年8月竣工の五階建て鉄筋コンクリート造り陸屋根倉庫。
前年に四階建て倉庫が火災により全焼したため建替えられたため、
鉄筋コンクリートと鉄扉を使用した耐火性の高い倉庫。
干繭倉として建てられ、階高は240〜345cmと高い。

選繭場
五階建て倉庫と同じく四階建て倉庫の跡地に隣接して建てられた土蔵造り2階建て倉庫。
選繭場として繭の良し悪し(蛹の生きていないものや汚れのあるもの等)の選別を行っていた)
当初は二階から繭を搬入し、ホッパーから一階選繭台に落とし広げ、作業を行っていた。


五階建て鉄筋コンクリート造り繭倉庫


五階建て鉄筋コンクリート造り繭倉庫内部


事務所棟(大正初期)
現在も使用されている事務所棟。


左:倉庫(大正初期) 門の右:男子風呂場(大正初期) 左:炊事場(大正初期)

倉庫は当時住み込みだった従業員の食料(味噌醤油等)を収納していた。





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