トヨタ博物館


トヨタ自動車の自動車を中心に古今東西の貴重な自動車を展示(殆どが動態保存)している博物館。
T型フォードをはじめとして大正年間に製造された貴重なクラシックカーも多数展示されており、
特にT型に関しては年に2回運転講習会として実際に運転することが可能である。



T型フォード(センタードアセダン)

大正4年(1915年)式のT型フォード。
当時の販売価格は740ドル。
車体は半鋼製で、ホイールは木製。
発電機が装備されていないため前照灯はカーバイトランプ、
側灯?はアルコールランプが使用され、ブレーキ灯や尾灯等は装備されていない。
速度計を中心とした各種メータ類は装備されていない。
当時は生ゴム使用のホワイトタイヤを履いてていたが、現在は炭素ゴムのブラックタイヤを履いている。
運転講習会で使用されている車両の一つ。



T型フォードシャシー

大正4年頃創設の日本自動車学校(本邦初の自動車教習所)で教材として使用されたT型フォードのシャシー。
T型フォードは19年間の販売期間中、約10種類の車体が開発され、改良も行われたが、
シャシーの基本設計は変更せずに使用され続けた。



東京瓦斯電気工業(TGE)トラックA型(模型)

東京瓦斯電気工業製造第1号の自動貨車で軍用保護自動車第一号。



円太郎バス(模型)

関東大震災で壊滅的被害を受けた東京市電の代替手段として開始された乗合自動車事業に使用されたバス。
フォードTT型トラックをベースにして800台が急造され、わずか11人という定員ながら市内交通復旧に活躍した。
概観や乗り心地の悪さがかつての乗合馬車に似ていたとのことで、馬車につけられていた円太郎馬車から転じて円太郎バスのあだ名がついた。
なお、円太郎は4代目橘家円太郎のことで、乗合馬車をまねた出囃子代わりにラッパを鳴らしていたことからラッパの円太郎として人気を博した。






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